私は保健室という場所で、いじめっ子とされる子供たちや問題を抱えた子供たち、不登校の子供たち、友達と上手く関われない子供たち、彼らの苦しみに触れてきて、そして、選択理論に出合って、彼らの苦しみの理由がわかりました。
欲求が満たされないことを、我慢している子供たちだと。
頑張らない子供たちではなく、頑張れない状態の子供たちだと。
そして、私は、それまでの指導を反省し、2つの努力を始めました。
選択理論を折に触れ、子供たちに知らせること、そして、周りの方に知らせること、
そして、いつの日にか、選択理論が常識になるよう努力することを、彼らの悔しい涙に誓いました。
「誰も、僕のことを分かってくれない」という寂しい呟きに誓いました。
いじめをしてしまう子が、プラスの方向で欲求充足をしないと被害者は、増え続けます。
しかし、いじめをしている子供の立場も理解し、欲求充足を支援しようと、いきなり、学校現場でいうと甘い!と言われます。
外的コントロールが必要だと言われる先生方の苦労も愛情も分かります。
ですので、選択理論を正しく知る人を増やすことが一番の早道ではないかと考えて、実践を続けてきました。
それが、簡単だとは思っていません。
一人では歩み続けることができない遠い道のりでも、仲間ができ、仲間が増え、勇気をもらって楽しい道中になっています。